2020月4月25日
こんにちは、シナプス代表の竹内です。
毎年1-3月は、実績評価制度というネーミングのいわゆる人事考課制度に頭を悩ませています。人事関係のコンサルティングを受ければ簡単かもしれません。しかし会社の根幹となる制度でもあるし、部長・課長とも相談しながら、シナプスらしい制度の構築に取り組んでいます。そして今期は、やや大きめに制度を変えました。
書籍やネットで「人事評価」を調べると、なんかセオリー的なものもありそうですが、正直どれも今ひとつスッキリしませんでした。どれも制度としてはきれいですし、そういったものなんだろうな…とは思うのですが、実際にそれを真似た制度を実践してみると、どれもあっという間に形骸化します。
その理由を考えてみると、そもそも自分たちの未熟さが原因なのですが…。そういったきれいな制度をうまく回すには、評価する方もされる方も、制度を十分に理解しかつ、合理的で客観的な視点と思考を持っている必要がある。でも実際、そんな人はいないので、だからうまく機能しないのでは、と思うのです。あと大抵、人事評価ってとても重要な制度にも関わらず、かなり面倒で時間が掛かります。そしてどんなに精緻な評価項目で設計しても、公平性とか納得性とか本当に得られるのかも疑問です。
というようなこれまでの経験もあって、今期の実績評価制度はおおよそ以下の感じに見直しました。
●実績評価制度の目的
・会社業績の向上に寄与すること。
・待遇へのフィードバック。
●実績評価制度の構造
大きく以下の2つの仕組みで構成。
・実績評価シート…このシートで毎月、課題と目標を明確にして上長と本人で共有。
・月次上長面談…制度の一番の根幹。毎月の面談を通じて、確実かつ合理的なPDCAを目指す。実績評価シートはある意味、この面談をスムーズに行うためのツール。
●実績評価制度のポイント
・シンプル…毎月の実績評価シートはA4サイズ1枚におさめること。
・自分基準…他者との比較ではなく前月の自分を基準とし、自分自身を超えていくための成長PDCAにつながること。
・行動重視…成果・実績は時として「運」も大きく左右される。なので自分で制御が難しい成果・実績ではなく、自己管理が可能な行動を重視。
・面談重視…一人で抱え込まず、上長の面談と支援を通じて、より効果的で確実なPDCAサイクルをまわすことを重視。
この制度は来月5月から、実質的に始動します。うまく機能してくれれば良いのですが。