2020月11月9日
こんにちは、シナプス代表の竹内です。
このブログのタイトルはアオリ気味につけましたが、でも本気の疑問でもあります。いろいろな人との接点でそれを感じるときがままあるのですが、30年以上前の終身雇用が前提の時代ならまだしも、その幻想が崩れた今でも、会社のために働いている人がけっこういるものだなと。そして一番の危惧は、会社のために働いている人の多くが、そんな自分に気付いていないのでは?と言う点です(でもこの危惧は、私の誤解の可能性も多いにありますが)。
さすがに一昔前のパターンで、会社のために家族を犠牲にするとか、会社や昇進のための自己犠牲は美徳だ、とかは見聞きしません。たぶんそれなら自分でも自覚があるだろうし、気付くものでしょう。私の危惧する会社のために働いている人で多いパターンは、例えば以下です。
①給料が安いから、働く気が起こらない人。
②待遇に見合った仕事だけをすればいいという人。
③がんばってもどうせ会社は認めてくれないという人。
④自分一人ががんばっても会社に影響ないし…という人。
経営者の立場でこれを言うととてもブラックなんですが…。しかし、貢献に見合った報酬を出せない、やる気を出してもらえない、がんばっている人を評価できない、というのは経営者側の責任もあります。ただ経営者の責任と①~④とは、全くの別問題です。
そういった問題を切り分けた上での話ですが、①~④の人は、会社の給与や制度、もしくは上司のマネジメント力を理由として、自分の本来の力を封じる、発揮しない。努力しない。ということです。それだと結局、自分の働く理由は会社や上司のためだということになってしまいます。私は、会社や上司のためではなく、そして家族のためでもなく、自分のために働くことが大切だと確信しています。明確な理由はないんですが、その理由付けが一番しっくりきます。
給料が安くても、評価してくれなくても、誰も見ていなくても、ベストを尽くす。そうしないと、自分の貴重な人生の一部がもったいない。そしてそうしないと、自分で自分を高評価できず、不満と不安が高まっていく。どんな境遇だろうがベストを尽くす。そうすればいつか良いことがある…かは分かりません。でもそうしないと、自分自身への満足と安心は得られないし、貴重な時間をただ浪費し、ふと訪れる貴重なチャンスを逃す…そんな気がします。
最後に念のためですが、正当な給料や評価、貢献した人への褒賞など、それを重視しない会社は、きっとすぐに淘汰されます。それは間違いなく、私を含めた経営者の重い責任です。でもそれとベストを尽くして働くこととは、全くの別問題なんです。