社長ブログ

シナプス25周年

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
昨日2020年11月23日は、シナプスがサービスを開始した25周年の記念日でした。が、淡々と過ぎました…。シナプスは会社として、こういうアニバーサリー的なものに疎いというか、関心がない社風で。

シナプスの創業者/高橋美博から、シナプス創業当初の話を聞くことがあります。通信に詳しい当時の技術担当取締役と2人で事業を構想、2名のエンジニアが参加して、4名でのスタートです。Windows95の販売に合わせるための突貫でのサービス開発。でも資金に余裕があったわけではなく、社外からの技術導入はできず。よってサービス提供に関わるシステムは全部自前で構築したそうです。十数年前に倉庫を整理していた時、日焼けして茶色くなった、エプソン製のミドルタワーサイズの古いパソコン3台を見つけました。どうもその3台を長机の上に並べて、サービスや顧客データを管理していたらしいです。ごく普通の家庭向けパソコンでした。ちなみにアニバーサリー的なものに疎い社風なので、その3台は廃棄しました…。

資金的にギリギリの状況で、創業間もない頃は給料の遅配もあったとか。当時のインターネット料金は、今では想像できない高額です。初期のシナプスホームページによると、「年末年始加入金半額キャンペーン」で加入金5,000円、つまり定価では10,000円の初期費用が必要、そして月額は3,000円です。ダイアルアップなので、NTTに支払う通信料は別途必要です。インターネットはマニア向けで、ちょっと庶民では手が出し難いものだったかもしれません。

そんな時代背景もあってか当時のインターネットは、コミュニティ的な関わりが強くて、シナプスユーザーオフ会という懇親イベントが毎年ありました。ホテルなどの宴会場を借りて、100名を越えるご利用者が集まった記憶があります。仮装している方やビンゴ大会などがあったり、創業者・高橋が、社内でも発表していないアクセスポイントのエリア拡大をオフ会で先に話してしまったりと、いろいろあったような。シナプススタッフの一人は、そこで出会ったユーザーさんと結婚したりなども。

創業後しばらくは、インターネットの新規契約獲得でベスト電器さんにとてもお世話になりました。土・日曜日などはパソコン館に常駐させてもらって、パソコンご購入者にインターネットのご案内をさせていただきました。販促経費も認知度もないシナプスでしたが、ベスト電器の店員さんの「地元のシナプスが安心ですよ」の一言が、お客様の強力な後押しになりました。

シナプスは25年経ってもなお、まだまだ会社としては成長途上ですが、多くの方に支えられた幸運を持っていると思います。サービスの向上を通じて、鹿児島に恩返しをしなければなりません。そういえばあと、創業メンバー4名のうちの一人、新川さんも大事にしないとな…。