2021月9月20日
こんにちは、シナプス代表の竹内です。
ここ最近は、自民党総裁選挙の報道で持ちきりです。実質的に次の総理大臣(しかも第100代!)を選ぶ選挙ですので、それは注目も高まります。とは言っても私たちに選ぶ権利はないですし、虚実入り交じった報道を通じて成り行きを傍観するのみですが。
総裁選(もしくは総裁選の報道?)が一気に活気を帯びたのは、現職の菅首相が自らの退任を表明した辺りでしょうか。出る気満々の様子だったのに、一晩でがらっと翻意しました。その真の理由は分かりませんが、原因は「内閣支持率の低迷」にあるのでしょう。国民の支持が極めて低いという調査結果から次期衆院選での「顔」としては期待できず、自民党国会議員の支持が拡がらなかったということです。
支持率も選挙も結局は”人気”ですが、なんで菅首相の人気は低迷したのでしょう。就任当初は携帯料金の値下げで一気に人気が高まり、たった1年の在任期間ですがデジタル庁を作って、行政や国の構造を変える先鞭をつけました。新型コロナ対応の失敗も言われていますが、陽性者数や死亡者数を諸外国と比べればまだマシに見えますし、東京オリンピック・パラリンピックもなんとかやりきりました。実績としては悪くないように見えます。さすが官房長官として、安倍長期政権の実務を取り仕切った能力の面目躍如です。そして一番は、スキャンダルの無さです。長男の官僚接待はありましたが、本人のスキャンダル報道にあまり覚えはありません。これは菅首相が清廉潔白なのかもしれませんが、それよりはスキャンダルで足を引っ張ってやろう…という人が仲間うちにいなかった、その点で付き合いがある人には人望があったのかな、とも思います。
といったことを前提とすると、ではなんで人気がなかったのか?その一因は「国民とのコミュニケーション」になかったでしょうか。
就任当初は「こんにちは、ガースーです」というあいさつがちょっと話題なったりしました。でも就任時点から新型コロナは深刻な状況であり、また官房長官時代の強面イメージもあってか、”笑顔”の印象がありません。いろんな政策・施策の記者会見においても事務的な印象で、気持ちが伝わってこなかったように思います。官僚の作文を読んでいるのかなと。これが素の菅首相なのか、それとも失点を恐れての守りなのか。
私の同級生の一人に、問題を起こして辞職した元国会議員がいるのですが、彼を見ていて、素の姿とテレビの姿のギャップって、すごく大きいんだなと感じていました。菅首相も近くではきっと魅力的な人柄なのでしょうが、メディアを通じた国民とのコミュニケーションとその対策が不十分で、国民にどう伝えるか?の工夫の点で失敗したのかなと思います。
さて自分自身ですが、シナプス社員とのコミュニケーションのあり方を振り返ってみると、年4回の個人面談や毎週の全体会や朝礼などで「コミュニケーション」の機会を作っていますが、でもまだまだかもな、と思います。例えば会社の根幹である「シナプス経営理念」について、どこまで社員と一緒に話し、考えていただろうかと。自分では回数を持っている気でいましたが、社員一人ひとりの視点では、年に何回もないかもな…とか。
菅首相を反面教師にする訳ではないですが、コミュニケーションの質を上げることは、自分自身のスキルアップや、そもそもの素養も必要で一朝一夕には難しいですが、なのでまずは回数で補おうと思います。社員一人ひとりとの接点、どれだけその回数を増やせるか。
あと10日程度で10月、もう下半期が始まります。この機に、コミュニケーション回数アップを図ろうと思います。