2023月12月11日
こんにちは、シナプス代表の竹内です。
実家に置きっ放しになっていた荷物を整理していると、子ども・学生時代の、すっかり忘れたいろんなものが出てきます。大学生の長女がそこから何かを見つけて、「お父さん、留年したの??」と。特に隠してもいなかったのですが、確かに1年留年しました。長女に「若いうちに勉強したほうがいいよ。」と言い続けてきた父親の説得力は、消え失せました。
最近の学校は、企業との連携を積極的に進めています。それは就職・採用というのみではなく、教育の一環としてです。またそれ以前よりインターンシップの機会も増えて、就業体験に積極的に取り組む学生も増えていました。そういった学生との接点や、また社内の若手社員とのコミュニケーションなどで、「ああ、やっぱり年をとったんだなあ。」と実感することが圧倒的に増えました。流行への感度という点もですが、そもそも考え方がぜんぜん違うんだなという実感が増えました。ただここで「最近の若いやつは!」という思いですが、正直に言って確かに当初は、若者へのネガティブなイメージとして抱いていました。しかし1年留年している自分を顧みると、自分よりよっぽどマシだし真面目だな…と考え直しました。自分の大学生時代から就職しての5、6年。まあ不真面目で、舐めていて、ひどかったなと。グレているとか、なんか覚悟を持ったちょっといい感じ?のひどさではなく、シンプルに何も分かっていない、芯のないズボラさというか。
新卒で入った電子部品メーカーですが、その会社を選んだ一番の理由は、潰れそうにない…です。当時の1993年はバブルがちょうど弾けた年で、「大会社でも潰れるんだ…」という感覚がありました。入社してすぐに潰れたら目も当てられないので、分厚いリクルート雑誌をめくって、利益率の高い入社できそうな会社を探し出しました。そんな軽い感じで会社を決めて入社しました。
入社後もまあひどかった、今思えばですが。終業時間前にうっかり帰りそうになったり、文字数の少ない小学生みたいな適当な日報を書いたり、製品検査でザルのように不良品を見逃したり、製品の寸法測定を”だいたい”でやったりも。強酸性の薬品を軽はずみに混ぜて有毒なガスを発生させたり、強アルカリの液体をまた軽はずみにシンクに流して工場の排水設備にダメージを与えたり。今書きながらいろいろ思い出してきましたが、よく損害賠償を求められなかったな…。
1年上の先輩に「お前は仕事を舐めてるよな」と何度も怒られましたが、本当に当時は舐めている意識はなくただズボラだったので、ほとんど反省はしなかったように思います。その先輩以外にも、課長や係長、育成責任者の方が代わるがわる、アメだとかムチだとかのあの手この手で、いろいろ指導してくれた記憶も、今書きながらいろいろ蘇ってきました。にしても、当時のズボラなその新卒には響いていなかった。製造現場の大先輩の自宅BBQに招かれていろいろ仕事の話を聞かされても酔っ払って記憶になく、そのBBQの帰り道は先輩のスポーツシビックで送ってもらうも吐きそうになってドアを開けて勢いよくブロック塀にぶつけたり。上司に同行して出張にも何回か行きました。でも上司と二人っきりで行くというのがすごい憂うつで、ただただ嫌でした。なので道中は話をしなくていいように寝たふりをしたり。そして挙句の果てに、約6年ちょっとでその会社を辞めて、するっと転職していきました。
にしても、こいつひどいな!
ちょうど30年前、こんなひどい新卒と関わってくれたサーディップ技術課の下井さん・永田さん・鹿取さん・串田さん・桑田さん・林さん・中西さん・田畑さんへの、今さらながらの遠回しな恩返しも込めて、今の若者と焦らずじっくり関わっていこうと思います。