社長ブログ

天職

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
2024年度が始まって、もう1ヶ月です。JRに乗ると、真新しい制服やスーツに身を包んだ新人さんたちの姿がまぶしいです。私は社会人生活30年を超えましたが、この春の時期はどうも慣れません。特に社長という立場を預かってからは、前年度の総括と新年度の計画に追い立てられ、春どころでもない、焦燥感がつきまといます。新人の皆さんにとっては、新生活が充実した楽しいものになることを祈るばかりです…。

十数年前だったかマイクロソフトのテレビCMに、「月曜日が待ち遠しい!」というフレーズがありました。今ネットで検索すると「まさにそんな気持ちだった!」というSNS投稿もあるので、そういう人も実際いるのでしょう。しかし私は、世の中にそんな人がいるのかよ!とか、そうあればいいよなあ…と思いながら、複雑な気持ちでそのCMを見ていました。正直今もそんな気持ちもあったり。いっぽう最近は耳にしませんが、月曜日が待ち遠しくない人々を指す「サザエさん症候群」という言葉もあります。こちらはなんとデータとして、20代の社会人の9割にそういう症状?があるとのことなので、きっとマイクロソフト派は少数派です。サザエさん症候群に当たる言葉として海外には、「BLUE MONDAY(憂鬱な月曜日)」という言葉があるようで、日本人特有の話でもないようです。よかった…。

起業家とか社長という人たちには、月曜日を待ち遠しくしている、もしくはそもそも土日祝日がない人も多いイメージです。仕事に追われている方もいるし、仕事が大好きでたまらない感じの方もいます。特に後者の「仕事が大好き」の方は、誰が見てもうらやましくないですか?仕事が大好き!仕事が楽しい!という状態です。私はどちらかと言うと追われている方なので、うらやましいです。そういった仕事が大好き!楽しい!な方は、自分にとっての天職を見つけたのでしょう。本当に最高です!それにしても、どうやったら天職を見つけられるのか?

そんな方法を知っていれば、私自身が仕事に追われるような現状を打開できているはずなので、方法は知りません。ただ仕事が楽しい…ということはけっこう体験してきました。正確に言うと「仕事が楽しい」ではなく「仕事が楽しかった」という体験です。それはなにか大きなことを成し遂げたとか、大成功したなどという見栄えのいいものでもないです。その楽しかった仕事の真っ最中はつらいしイヤなのですが、数年してしばらく経ってふと振り返ったときに、「そういえばあの時、大変だったけどなんだかんだ楽しかったな。」と思い返せることがけっこうあります。そういう仕事と体験はさらにのちのち、「あの仕事は苦しかったけど、あの体験がなければ今はないかもな。」ということだったりします。

この思考は持って生まれた性格に依るかも知れません。知り合いの経営者には、自己肯定感が高く、ポジティブな方が多いです。そういう方はきっと仕事を前向きに捉えることができて、仕事が楽しく、月曜日が待ち遠しいタイプなのでは?と。つまりプラス思考です。でも私はそういったタイプの性格ではなく、月曜日悲観派です。ただ、いやな仕事というマイナスを乗り越えたとき、つまりマイナスからゼロになった状態、”結果としてプラスだった”を何度も体験してきました。その体験からの学習で今、経営者としての仕事が続けられている気がします。
そういえば最近、そんな考えを後押ししてくれそうな、アルゼンチンのアルマフェルテという詩人のこんな名言を教えてもらいました。

月曜日が待ち遠しい社長を見ていて、そうじゃない人と何が違うかと考えると、一番大きなものは「行動の量」だと思っています。根源には情熱とか覚悟とかあるのでしょうが、その発露としての行動の量が、仕事の成果を左右する一番ではないかと。私は月曜日悲観派で情熱・覚悟には自信がありませんが、”結果としてプラスだった”の体験をしてきました。なので、今の眼の前の仕事のめんどくささやつらさは、これらは結果としてプラスになるはずと、経験から知っています。めんどくさい、つらいことは行動に移し難いですが、仕事の成果には行動の量が重要なはずということも、月曜日が待ち遠しい社長たちの姿から知っているので、めんどうでもつらくても、アポを先に入れたり行動予定をタスク管理アプリなどに登録して、行動量を増やすようにしています。結果としてプラスになるはずなので。

今の仕事が天職かどうかの自信はありません。ただ迷う時間のせいで行動の量を落としてしまうよりは、結果として天職だったな…という未来に期待して、いま行動の量を増やそうと思います。