社長ブログ

JAIPAの集いin鹿児島

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
2024年5月16-17日の2日間、鹿児島市にあるかごしま国際交流センターで「JAIPAの集いin鹿児島」が開催されました。毎年2回ペースで開催されていますが、鹿児島県としては10年前の奄美市開催以来、鹿児島市としては20年振りの開催となりました。両方とも参加したけど、もうそんなに前なのか…。

JAIPAとは、日本インターネットプロバイダー協会の略です。日本の電気通信事業関連4団体のうちの一つで、通信サービス利用者の権利・利益を念頭に、政策や事業環境の課題解決や健全化に取り組んでいます。そしてJAIPAの集いとは、首都圏・大都市に集中しがちな通信事業者があえてそこを飛び出して、地方の通信事業活性化、地方視察を目的として年2回開催しています。集いでは通信のほか、ITに関わる技術や政策の動向についての情報交換を行っていて、毎回の参加者は150名前後。NTT・KDDI・ソフトバンク・楽天の主要キャリアのほか、全国の通信事業者・通信機器メーカーの役員・部長・管理職、また技術系の参加が多いです。地元自治体・地元企業また総務省からの参加もあります。ちなみに今回の鹿児島では参加者なんと192名!過去最高とのことでした!

さて今回のJAIPAの集いin鹿児島。開催地・鹿児島の通信事業者として、私も実行に関わる委員として企画段階から参加して、準備をしてきました。完全に自画自賛になりますが、いやーよかったよかった!
集いの初日、冒頭は「ようこそ鹿児島へ!」という歓迎のプログラムから始まりました。JAIPAの集いの参加者の多くは、出張などで旅慣れた人が多いです。ありきたりの歓迎で楽しんでもらえるだろうか?30分のプログラムですが、やや悩みました。ということで、まずは下鶴市長にごあいさつをいただき、続いてかごしま親善大使のお二人(でも活動は今年いっぱいで終了とのことで…)、そして薩摩剣士隼人で有名な外山さんにも盛り上げていただきました。下鶴市長にはびしっと締めていただき、華やかな親善大使からは魅力あふれる鹿児島の食やスポットを案内してもらいました。そして外山さんには、観光ガイドには載っていないような、ディープな鹿児島を紹介してもらいます。内容はなんと、”埋蔵金”にスポットを当てた意外な鹿児島各地の紹介でした。鹿児島の県内各地に、こんなに埋蔵金伝説が!?ここを巡るだけでもワクワクが止まらなさそうです。

本編となるプログラムの半分近くは、鹿児島地元枠になりました。
トヨタカローラ鹿児島さんの公共交通の課題解決のためのMaaSの取り組み、鹿児島市によるデジタル活用の取り組み、地元民放4局が一堂に会してのインターネット活用の課題、離島自治体の通信インフラ整備の大変さを紹介された十島村役場さん、県立福山高校さんのGIGAスクールの実情、児童生徒の潜在力に驚かされる鹿児島キッズプログラミングコンテストの活動紹介など、多方面かつ盛りだくさんで、参加者みんなも興味津々のようでした。
個人的には、世界のメガクラウド事業者と戦っているさくらインターネットの田中社長の話も、とても興味深かったです。政府主導のガバメントクラウドは、認定されているクラウド事業者がアマゾン・グーグルなどの巨大な米国企業ばかりな中で、昨年条件付きにはなりましたが、国産唯一で「さくらのクラウド」が認定されました。それもきっかけになり、さくらインターネットさんは株価急上昇中で、市場からの注目を集めています。しかし田中社長の話はそんな景気の良い話ではなく、ひょうひょうとした語り口でありながらも、大きな危機感と、そこを突き抜ける挑戦心をひしひしと感じる講演でした。田中社長のフェイスブック投稿は以前は旅先の内容が多かったのに、最近は仕事が多いな…と思っていましたが、そういうことだったのかと。

規模は数十倍違いますが、こっちは鹿児島でがんばろう!