社長ブログ

構文・論破(ただし虚像)

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
鹿児島では、県知事選・県議補欠選が大きな波風なく終わりました。そして鹿児島県民の自分とはほぼ無関係ですが、良くも悪くも話題の多かった東京都知事選は、その前の週に終わっています。都知事選では、無所属の新人候補が著名な国政野党候補を抜いて2位となったこともあり、その後もいろいろ話題が広がっています。

話題とはつまり元安芸高田市市長の石丸伸二さんですが、「石丸構文」という話し方で話題になっています。この石丸構文というものがなんなのか、未だによく分からないのですが、いい意味では使われていない感じです。ただうまく使いこなすと、相手を言い負かす、論破できるようになりそうです。この他人事であるはずのこのあたりの話題を眺めていて、自分自身の発する言葉にも省みる点があるかもなと思いました。ただ前提として、ネット記事を元にしているということが要注意です。記事はあくまで、記事制作者の目線と主観でフィルターされた虚像なので、そこで表現される個性が、実像かどうか?は確かめられません。
虚像/実像といえばもう20年くらい前のまだ西鹿児島駅の頃、駅の改札で、自民党の元幹事長を偶然見かけました。テレビではコワモテで、強権的なやり方でよく報道されている人です。ネガティブな印象しかありませんでしたが、フレンドリーに人懐っこい感じで談笑する姿をチラッと見て、テレビとは全然印象が違う…と思ったことを今でも覚えています。改札の姿とテレビの姿と、どっちが本質かは分かりませんが、地元に帰れば利権だけではなく、その人としての魅力で、そりゃ選挙に強いだろうなと思いました。

脱線しましたが、この後に続く構文と論破の話は、そんなあいまいな虚像をきっかけにした話となります。
で、自分自身の発する言葉にも省みる点が何かということですが、さすがに石丸構文はスキル的に実践できませんが、会社でのコミュニケーションが結果として、”論破”になっていなかったか?という点です。社員経験もまあまあ長いので、その時分に自分がされて嫌な記憶しかない、目的のあいまいな指示、意義の分からない仕事、結論のない会議は、やっぱりまったく嫌いです。なので社長という立場にあっては、その点はけっこう注意を払っています。ようは仲間に納得して仕事をしてもらいたいということに尽きるのですが、この納得をしてもらうためのコミュニケーションが、ひたすら理屈に偏りすぎていなかったかな?と、心配になりました。指示・仕事・会議などで、相手が納得していないなと思った時、けっこう理屈で説明します。相手の質問や反論も、理路整然をかなり意識して答えています。理屈で自分に間違いがあれば修正しているつもりですが、社長と社員という役割分担上、社長の間違いを堂々と指摘し切るのは、もしかしたら社員の立場でははばかられているかもしれません。自分が意図しなくとも、結果として論破のようなかたちになっていたとしたら、それは不本意な結末です。論破では人の気持ちは動かせませんし。
だからといって「理屈は置いといて、これでいこう!」と強権的に出ても、それはそれでどうかと思うし、自分のキャラでもないしと、なかなか難しいです。どうやったら心から納得してもらえるコミュニケーションができるのか。

良い方法があれば、ぜひとも教えて欲しいです…。