社長ブログ

JAIPAの集いin金沢

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
今年の5月に「JAIPAの集いin鹿児島」が開催されました。この”集い”は年2回開催されるのですが、この10月24・25日には、「JAIPAの集いin金沢」が開催されました。人生初金沢!んー近くはない。。。鹿児島中央駅から新幹線・特急を乗り継ぎ、約7時間!鉄道は嫌いではないのでいいですが、遠い…。

金沢市に本社を置く同業者に聞いたところ、江戸時代はさすが加賀百万石、当時は、江戸・大坂・京都に次ぐ、名古屋に並ぶ規模だったようです。でも現在は人口45万人とのことで、鹿児島市よりも人口規模は小さいようです。しかしJR金沢駅はすごい!鹿児島中央駅と違って高層ではないのですが、駅の出入口にトラス構造の、おしゃれで大きな屋根があって圧巻です。木ででできた大きな「鼓門」にも圧倒されます。「金沢に来た!」という演出につながっているよう。思わず写真をとりました。町並みは、木造の”古民家”風の家やお店が多く、風情を感じます。太平洋戦争での空襲被害がなかったらしく、古き良き町並みが残っているようです。ただその分、道は複雑で狭いような気もしましたが。
そして聞いてすごい!と思ったが「旧町名復活事業」です。町並みにあった歴史を感じさせる旧町名を復活させる取り組みです。鹿児島市中央町でいえば、その「中央町」を変更しようと試み。普通に考えたらただただ面倒くさい!名刺や会社案内などの印刷物、登記の変更も必要になるとのことでした。なのでそのあたりの費用を金沢市が一部負担するということでしたが、そこまでやるか!と。鹿児島も観光都市だと思うのですが、金沢の”観光地感”の演出はすごいなと思いました。「金沢カレー」もそう。調べると歴史のある由緒正しいカレーですが、言ってしまえば、美味しいカツカレー…。でも最近になって金沢カレーと命名することで、ご当地カレーとしての名物となりました。欧米人の観光客が多いせいか各店舗での英語表記の案内も多くフレンドリー。ぜひまた来たいです。

金沢市は石川県の県庁所在地です。今年初めの能登半島地震、そして最近は能登豪雨がありました。今回のJAIPAの集いもプログラムの一部でも、能登に触れる内容もありました。石川県庁・石川県警本部の自治体の災害対応の取り組みのほか、北陸先端科学技術大学院大学・東北医科薬科大学の学術分野や民間企業の取り組みも紹介されました。いずれもIT・通信を活用した災害対策、支援対策の話です。メディアの報道ではその対応が批判されることもありましたが、さまざまな困難・混乱のなかで「自分だったら…」と考えると、簡単に批判はできないです。例えば細かいですが、今回被害の大きかった6市町の人口は合わせて約12万人。そのなかで同姓同名でかつ住所が同じ人が、なんと82人いたそうです。被災者データベースを構築したそうですが、これはエンジニア泣かせです。
今回の能登の災害は、長期にわたる通信の断絶が問題になりました。ただこの点は鹿児島も他人事ではないです。実際8月末の台風10号では、ごく局所的にですが、数週間に渡って光ファイバーを使った通信が復旧しないということがありましたし。

今回の集いは、通信事業者の負うべき責任についても考える機会となりました。シナプスはまだまだ、鹿児島の全ての通信インフラに責任に負えるだけの事業体力はありません、残念ですが。10月から下半期に入りますが、なんとかその責任を負えるように、その第一歩につなげていきたいです。