社長ブログ

戦略人事

こんにちは、シナプス代表の竹内です。昨年2024年9月からの約半年間、対話を通して人・組織・社会・地球の進化に伴走するダイアログファーム/musuhiさんの企画・主催する「郷中塾」に参加しています。googleで郷中塾を検索すると同名の塾ばかりが出てきますが、こちらの郷中塾は、企業の経営者と人事担当者が参加して「戦略人事」について探求する場となっています。先週の1/31(金)にその第5講が終わりました。しかもその開催場所が富山県富山市という、この真冬に雪の降り積もる街に行ってきました。なぜ富山開催かというと、今回の郷中塾の参加企業が、富山の会社が多くて熱心だから。熱いけど、寒かった…。

戦略人事という言葉、”戦略”も”人事”も日常的に耳にする言葉で違和感なく分かったような気分になっていましたが、しっかり確立された経営用語です。1990年代にアメリカの経済学者が提唱したそうですが、「戦略人事とは、経営戦略に深く関わり、その実現に寄与する人事。」を指します。
最近感じるのは、結局「人」だなということです。経営で取り組むべき必要要素はたくさんあります、例えば、良い商品・サービスを生み出す…ということは真っ先に頭に浮かびます。確かに大事ですし必要ですが、それだけだと長続きしません。それを短期で繰り返すという方法もあるかもしれませんが、それはなかなか並大抵ではないです。なので持続可能な組織が必要になり、その組織を構成する人に焦点を当てざるを得ません。でも実際シナプスには、人事担当者がいません。求人実務は総務担当が兼務でやっていて、インターンシップや採用企画は私や部長・幹部がやっています。でも鹿児島の中小企業はほぼ同じ状況ではとも思います。結局人事は、直接的に目に見えるかたちで利益を生まないために、後回しにされがちなのかもしれません。ちなみにシナプスはそこを反省し、人事担当者をいま募集中です。

人事は単純に、人の配置と待遇の最適化だけの問題ではないです。会社と経営理念、またその会社を構成するみんなの個性で変わるもので、たぶん「これで終わり」といった完成形のない代物で、ずっと考え続け悩み続けなければいけないものです。それは経営というものが、変化に対応し続けることが要請され、その経営の根幹ともいうべきものが人事で構成されているからでしょうか。

さて郷中塾ですが、毎回人事分野のプロの方が講師として登場します。みなさん、musuhi/さっちんのつながりで、ボランティアに近い形で協力いただいているのでは?とも思い名前は控えますが、かなりのプロです。しかも単に壇上で話すというだけでなく、かなり具体的なお話で、そしてしつこく(?)充実した質疑応答の時間では、一緒に悩み考えてくれます。富山で開催された第5講では、あの東洋的な土地の講師が、夢の国のこととは思えない人事と制度の成り立ちを話してくれました。そして懇親会も2次会も24時まで付き合ってくれました。さらに富山の経営者と人事担当者の人事にかける想いと悩みも聞けて、濃密な時間をもらいました。普段一次会のみで帰るんですが、二次会に行ってよかった…。

東洋的な土地の講師の方の印象に残ったキーワードとして、「異動が成長機会」と「健全な新陳代謝」があります。会社は変化に対応することで成長するように、人も変化に対応することで成長するということか。確かに自分を振り返っても、外からの刺激はとても大きいように思いました。2025年を迎えてもう2月。2025年度も、もうすぐです。