社長ブログ

エントロピー

こんにちは、シナプスの竹内です!
参議院議員選挙が終わりました。新しい政党の勢いがすごかったですね。たたかれればたたかれるほど勢いが増す感じで。連立与党が衆議院・参議院ともに少数となるので、どうなんでしょう?政権交代でしょうか。野党第一党にいまいち勢いが無かったので、まとまるかな…。

ここ最近の選挙ではYoutube・X・Facebook・TikTokなどのSNSの影響がすごいようです。SNSを始めとするインターネットによる選挙運動は2013年5月に解禁されました。それまでSNSで候補者や政党を推すことは違法でした。その解禁の年の7月に参議院議員選挙があって、ここから本格的なSNSによる選挙運動が始まります。あれから12年、ここまでの力を持つとは。解禁の当時、ネットに詳しいであろうということで、(よく分かってないのに)南日本新聞の取材を受けたことが懐かしいです。

今回の選挙の争点をキーワードとして拾い上げてみると、物価高・コメ価格・消費税・手取りアップ・給付金といった生活に直結するものが多かった印象です。意外だったのは、選挙運動が進むにしたがって「外国人問題(?)」がだんだんと出てきたことです。インバウンドや在日外国人に起因する日本各地のトラブルや、中国資本の土地購入などでチラホラ見聞きした問題でしたが、たぶん参政党の「日本人ファースト」というキャッチフレーズにより、参政党の注目度アップに伴ってクローズアップされてきた気がします。
あとアメリカの関税・防衛力などの国際的な問題も争点にありました。分断が進み混迷する世界のなかの日本としてどう振る舞うか?という点で、アメリカに過度に依存しない、エネルギーや食料や国防を外国に依存しないといった話も出ていました。

外国人問題も関税・防衛力などの国際問題もニュースを見聞きする程度で、確固とした意見があるわけではないです。が、もっと外国人と混じる方向、もっと外国と依存関係を強くする方向が「自然」なのでは…と空想したりしています。その理由は「エントロピー増大の法則」です。

エントロピー増大の法則は、確か高校の物理で、熱力学のところで習いました。エントロピーとは「ものの乱雑さ」を数字で表したもので、エントロピー増大の法則とは、「エントロピー=乱雑さは、時間の経過とともに必ず増える。つまり時間とともに乱雑になる。」というものです。
例え話ですると、一つの箱を真ん中に仕切りを入れて隔てて、それぞれに赤いボール100個と青いボール100個を入れたとします。仕切りを取ったらどうなるか?時間の経過とともにそれぞれのボールは混じります。つまり乱雑さが増えます。超奇跡的な偶然で、たまたま赤青が再びきれいに分かれる可能性もありますが、現実的には起こり得ません。これがエントロピーが増大する様子です。

強引にエントロピー増大の法則を外国人問題などに適用すると、究極的にはいずれ人種・民族の差や、言語の壁はなくなるはずです。みんな乱雑に混じって均質化するので。なので受け入れるのが自然もちろんそれに抗うことも可能ですが、エントロピー増大は自然法則の必然なので、抗うにはそれ相応のエネルギーが必要になります。エントロピーが増大しきった世界では、超大国も発展途上国もなく、貧富の格差もなくなります。全部均質化するので。となれば、前向きに考えれば、戦争もない平等な平和な世界が実現するかもしれません。ただ退屈かも…。いずれにしてもそうなるには、途方もない時間が必要そうですが。

分断の世界と混じりに混じった世界、果たしてどちらがいいのか…。