2025月3月14日
企画課の山下 智裕です。
今回(も)、真面目なお話です。
ダイヤルアップの終了
今年、サービス開始から30年を迎えるシナプスですが、創業当時から少しずつ形を変えながらサービス提供してきた「ダイヤルアップ接続」は、2025年3月31日(月)をもってサービスを終了します。
1990年代後半。インターネットを利用されていた方にとってダイヤルアップ接続は、家庭でインターネットに接続するための、もっとも一般的な方法・手段でした。
ダイヤルアップ接続では、かつて、ほとんどの家庭にあった固定電話とモデムという機械をつなぎ、近隣のアクセスポイントに電話をかけることで、インターネットに接続します。
この電話をかけるときに聴こえてくる(今でもFAXで耳馴染みのある)ピポパ音が、電話をかける先の電話番号のプッシュ音であることは、何となくご存知だと思います。
シナプスのサウンドロゴ
ところで、シナプスのテレビCM冒頭 約1秒の間にも、ピポパ音が登場します。
この4音のピポパ音は、「シ・ナ・プ・ス」を意味する「4・7・2・4」のプッシュ音に似せたものであり、シナプスの黎明期を支えてくれたダイヤルアップに敬意と感謝を込めて、こっそりと忍ばせた「サウンドロゴ」になっています。
サウンドロゴとは?
たとえば、任天堂のCMであれば、マリオがコインを取るときの「チャリーン」、ソニー PlayStationのCMであれば「ボワン」など、企業やブランドが自社の認知度を高めるために使用する、覚えやすく・親しみやすい、短い音楽やメロディのことです。
ただ、本当のプッシュ音と同じ音階を、そのままCMに入れてしまうと、お茶の間で電話の受話器を上げているときに、このCMが流れると、電話機はサウンドロゴをプッシュ音と認識し、ダイヤルしてしまいかねないので、そうならないよう、あえて「似せた音」にしています。
シナプスのフリーダイヤル(0120-4724-55)でも、おなじみの、この「4(シ)・7(ナ)・2(プ)・4(ス)」のゴロ合わせですが、私が「こうしよう!」と、アイデアを出し、みんなで決めました。
──いや、決めたはずでした。
そして、数年後
しかし、このフリーダイヤル番号を使いだして数年して社内から、こんな声が挙がりました。
- 4(シ)← うんうん、そうだよね。
- 7(ナ)← ナナだよね、わかるよー。
- 2(プ)← 2が、ふたつのフなら プもそうだよね。
- 4(ス)← なんで4がスなの?と、ずっと思ってた
私「え!? だってホラ!
中国語で、1:イー 2:リャン 3:サン 4:スー
って言うじゃん!みんな知ってるでしょ!?」
どうやら「4・7・2・4」にしようと決めた当時、麻雀を知ってるスタッフだけで「あー!ソレだ、イイね!」と盛り上がって決めていたようです・・・。
いやまぁ、今考えても、結局「ス」を連想させる番号は他になかったのですケド。