2025月9月29日
こんにちは、サポート課の松元 理保です。
皆さまは「アドベントカレンダー」をご存知でしょうか?
12月1日から24日までの日付が書かれたカレンダーで、毎日1つずつ窓や扉を開けてクリスマスまでのカウントダウンを楽しむものです。
「アドベント」はラテン語の「Adventus(到来)」に由来する言葉で、日本語でも「待降節」や「降臨節」といった言葉があるそうです。現代のカレンダーでは12月1日から24日までのクリスマスまでの期間を盛り上げる演出として広く親しまれていますね。
なお、アドベントの正式な期間としては、12月25日のクリスマスから数えて4週間前の日曜日から24日までとなり、毎年変動するのだそうです。キリスト教の宗教行事にもなっており、なかなか奥が深いようです。気になる方はぜひ調べてみてください。
アドベントカレンダーは10月下旬ごろから、さまざまな雑貨店などで目にする機会が増えると思いますが、日本で知られるようになったのは比較的最近です。
ハロウィンと同じで、気づいたらかなり市民権を得ていた商品ですが、遡ると2008年ごろから広まったようです。しかも認知度を高めた経路の一つとして、IT業界のブログやSNSでのカウントダウンイベントも関連しているという話があります。ずっとIT業界に携わっていたはずですが、全く知りませんでした。
また最近ではクリスマスシーズンの菓子パンとして「シュトレン(シュトーレン)」もパン屋さんなどに普及していますね。表面を粉砂糖に覆い、生地にドライフルーツやナッツが練り込んであるパンです。イラスト画像を用意しましたので確認してみてください。皆さんもたぶん見覚えはあると思います。
実はこのシュトレンもカレンダーと同じクリスマスをカウントダウンする商品なのだそうです。ご存じでしたか?
シュトレンは、クリスマスを前に少しずつ味わい深く熟成させるドイツの伝統菓子です。作るのは11月ごろが一般的で、約1か月ほど熟成させたのち、クリスマス前のアドベント期間に毎日少しずつスライスして食べるのが伝統的な食べ方になるそうです。食べる期間も、準備の期間も長いですね。
待つことを指折り数えるような習慣は、最近の暮らしでは少し遠のいているかもしれません。しかし、こうした伝統には時代を超えて私たちを引きつける魅力を感じます。
もうすぐお店にも、アドベント関連の商品が並ぶ季節です。私も今年は何かを選んで、指折り数える楽しみを味わってみたいと思っています。