社長ブログ

ラグビー日本代表チームのブラック

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
ラグビーワールドカップは続いていますが、日本代表/ブレイブ・ブロッサムズはベスト8という金字塔を打ち立てて、戦いを終えました。鹿児島では、南アフリカ代表/スプリングボクスをキャンプに迎えた縁もあって、まだまだ関心を持っている方も多そうです。

私ももちろん、この数ヶ月でラグビーに関心をもった”にわか”なんですが、こんな記事を見つけました。

年俸最高額は田村、中村は会社員給与「ラグビー代表」の収入

この記事の最後は「お金よりも誇りを胸にーー。日本代表の選手たちの闘いは、これからも私たちを感動させてくれるに違いない。」で結ばれています。この記事自体には異論はなくて、そうかもなと思います。ただもしチームのトップが「お金よりも誇りを胸に頑張ろうよ。」と言ったら、完全ブラック企業です。ラグビー日本代表チームはまさにオールブラックスか!と。
もちろんこのブログのタイトルは”あおり”ですが、ただお金に代えられない「誇り」については、経営においてもちょっと考えるところがあります。

シナプスは2019年1月に、鹿児島県から「かごしま「働き方改革」推進企業」の認定をいただきました。いま働き方改革は流行の真っ盛りです。改革に取り組む理由は企業それぞれな印象がありますが、シナプスでは、付加価値の高い事業を生み出し続ける組織を目指し、スタッフの持つ創造力と実現力を十二分に発揮してもらうために、働き方の見直しを進めています。見直しの指標として、有給休暇取得や残業時間を見てはいますが、もちろんそれ自体は目的ではありません。やたら仕事を詰め込んでも創造力発揮につながらない、会社の成長につながらないだろうという仮定にたって、有休取得・残業削減を進めています。

またメディアの取材も喜んでお引き受けしますが、それは会社の名前を売りたいというよりは、どちらかというと、シナプススタッフに、シナプスという会社に誇りを感じてもらいたいからです。働き方改革推進企業の認定取得も、取得そのものというよりは、シナプススタッフの誇りが念頭にあります。

もとに戻って「お金よりも誇りを胸に」ですが、実績・成果に応じた対価は、スタッフと分かち合うべきと思いますので、「お金よりも」の部分は省くとして、「誇りを胸に」をスタッフみんなの共通認識とすることは、自分の役目の一つと考えています。
ワークライフバランスのように、仕事とプライベートを分ける考えもありますが、せっかくの自分の時間を割いて働くのなら、「ワーク」を自分の人生の一部としてとらえてもらいたいなと。充実したライフのための手段としてのワークではなく、ワークそのものも、ライフ同様に自分の目的のような。そんなワークとはきっと、その仕事内容や目的・会社に誇りが持てて、自身の持てる創造力・実現力を存分に発揮するに値すると、確信の持てるものではないかと。こんなワークが実現できる会社であれば、成長しない訳がないです。

ラグビー日本代表チームがみんなに与えた感動はとっても大きいですが、選手一人一人にとってはそれよりも、労苦の末に得た達成感・充実感は計り知れないものだと思います。でもそれは、私たちにとって決して他人事ではなく、自分の目の前のワーク・仕事に誇りを持って、全力を傾けて取り組むなら、きっと大きな達成感・充実感が得られる…ということのひとつの証拠にも映ります。

シナプスをそんなチームにすることが、ひとつの目標です。