社長ブログ

死人テスト

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
今回のブログはなんだか不穏当なタイトル/死人テストですが、フェイスブックつながりの友だちの投稿で見つけ、初めて知った言葉です。その投稿は、発達障害児の教育や親としての考え方(発達障害の早期療育とペアレント・トレーニング ー親も保育士も、いつでもはじめられる・すぐに使えるーの本だったかな?)に関わる内容でした。

死人テストとは、行動分析学という学問分野で「行動とは何か?」を定義する方法の一つだそうです。それは結構簡単な考え方で、「死人でもできることは行動ではない。」というものです。
児童教育向けサイトなどもわかり易いですが、例えばこんな感じです。
・騒がない。…これは死人にもできるので行動ではない。
・人の悪口を言わない。…死人にもできるので行動ではない。
・禁煙する。…死人にもできるので行動ではない。
・会社でほめられる。…死んだあともほめられる、つまり死人にもできるので行動ではない。

けっこう意外を感じることもありますが、「状態」「否定」「受け身」という括りのものは行動ではない、と解説サイトに書いてありました。騒ぐな!とか悪口を言っちゃだめ!は、子どもの躾で言ってしまいそうですが、行動分析学では望ましい指導方法ではないとのこと。また「禁煙」や「ほめられる」も、大人社会ではポジティブな感じがしますが、行動という観点では視点を変える必要があるようです。例えば「禁煙」は、「禁煙するぞ!」という”思い”ではなく、例えば「禁煙外来に行く」とか「吸いたくなったらガムを噛む」とか、具体的な行動に置き換えるなど。「ほめられる」もそういった受け身ではなく、「会社で元気にあいさつする」などの、能動的主体的な自らの行動に変換して、具体的に実行することが重要らしいです。またそのような示唆を与えることも大切とのこと。

死人テスト、会社での仕事の進め方や考え方、コミュニケーションにおいても、とても参考になりました。
シナプス社内では「行動」を重視しています。仕事や、もしかしたら人生においても「がんばる!」とか「やる気」「熱意」はもちろん大事です。しかしそれがあっても行動に出てこなければ意味がありません。または熱意がなくてもがんばらなくても、行動がしっかりできていれば、期待する結果・成果につながるはず…という、(今のところ)仮説を持っています。

今年もまだ1月。さっそく自分の目標や抱負を死人テストにかけてみようと思います。