社長ブログ

依存と自立

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
久しぶりに我が家の電気料金をしっかり見たらびっくりしました。再エネ賦課金が月に2千円以上!燃料費等調整額はマイナス額のイメージがあったのですがこちらも数百円に。いったいいつの間に。新型コロナや戦争による資源価格高騰の影響もじわりじわりと。

最近の報道では、国の安全保障の観点から、外国への依存は万一の際に大きなリスクになるから、なるべく依存を減らして自給しようという論調も見聞きします。きっと企業もそうです。例えば売上の大部分をどこかの大企業に依存する、下請け的な取引のケースがあります。その大企業が傾いたら自社も共倒れになるような。また業務のアウトソーシングも行き過ぎると、アウトソーシング先の企業に依存しすぎて、その企業の動向に自社業務が左右されるなど。国に限らず企業も、過度な依存は大きなリスクになります。

シナプスも、すぐに代替が難しいような分野でもいろいろ”依存”があります。例えば、シナプス光の光ファイバー保守、自社内のみでは難しいまたは得意ではない分野のシステム開発、ご利用料金の回収業務など。そういった依存状況においては、連携する企業とのWin-Win関係をどのように持続していくかがとても大切になります。その良好な関係維持が難しければ、自立するための工夫や、小さくないコスト負担をする必要があります。そのあたりのバランスも難しいです。いろいろな場面で自立した経営の必要性を感じますが、ただ小さな企業では自ずと限界もあります。

そこで逆に、依存関係をより強く徹底していくのもアリかなと思ったりもします。もちろんむやみやたらな依存ではなく、わが町・鹿児島への依存を徹底しようかと。シナプスの経営理念は「インターネットで、鹿児島の毎日を笑顔にします。」です。その実現のためには、鹿児島全体でITの技術力を高めることが必要と考えています。そしてそれはもちろん、シナプス単独では実現できません。なので、いろんな提携先・アウトソーシング先を敢えて鹿児島の企業に絞り、とことん連携して、依存しあって、高めあえるような濃い関係性を築いていく。そして鹿児島全体で、ITの力の底上げをしていく…という流れです。鹿児島にいる企業同士、お互いがお互いを必要不可欠な仲間として、強く連携していくような。鹿児島という、決して広くない地域に一緒に根を張る以上、目先の自分の損得だけを考えていたら、そもそも長期的に良好な関係はつくれません。

まだまだそんな状況にはほど遠く、力及ばずの状態ですが、そんな鹿児島をイメージして、また今年度も頑張っていこうと思います。