社長ブログ

小さい会社のハンディキャップ

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
今月10月下旬に鹿児島市のマークメイザンにて、IT系エンジニアのイベント/さくらじまハウス2022が開催されます。シナプスもスポンサーとして応援しており、複数のシナプスの社員が、実行委員会やその他裏方として参画しています。2017年にシナプスが新体制となって以来、最近の「JANOG49 Meeting in Kagoshima」などの社外イベントやコミュニティへの参加、また社外の方々を巻き込んだイベントや勉強会の主催なども、積極的に後押ししています。

こういった取り組みは、会社としてはいずれもお金や時間が掛かるし、事業への貢献は直接的にはなかなか見えませんが、それでも社員には強く勧めています。なぜ社外の方々との関わりを勧めるかというと、いろんな人たちとの接点が成長のきっかけにつながるはず…という考えからです。成長と言っても、単に知識や技能を身に付けるということだけではなく、より多くの人に会ってもらって、刺激を受けて欲しいということが主眼です。社外の人の知識や技能のほか、考え方、立ち居振る舞い、言葉使いなどから気付きを得てもらえればと。また社外の人の優れた一面だけでなく、そうでないネガティブな一面も、見ようによっては自分の成長のきっかけになると思います。

もう30年前ですが、新卒で入った会社は同期入社が150人いる、比較的規模の大きな会社でした。シナプスはまだ、わずか35名の小さい会社です。この両社を比べてみて大企業で働くメリットは、その会社が持っている資産や知名度だけではなく、社員数が多い分だけ、(広い意味での)優秀な人に出会える確率が高いことかなと感じています。優秀な人に出会えれば、自分の足りない部分を発見できたり、目指すべき自分の将来像が明確になったりします。同期の仲間が多いことも、大企業のメリットかも知れません。いろんな相談が率直にできるし、また良くも悪くも”競争”という刺激もあって、成長のきっかけになります。小さな会社だと、なかなかこの”出会い”は難しいです。社内に同じ職種の社員も少ないので、自分のスキルレベルや成長の方向性もつかみづらいです。職種や部署自体も多くはないので、自分自身の異なる才能の発見機会も、また少ないかもしれません。
この小さい企業のハンディキャップをどう乗り越えるか?その一つの対策として、社外の方々との接点をいかに増やすかが重要と思い、推進しています。

ただ会社とすれば、実はこの取り組みにはデメリットもあります。シナプスの優秀な社員が、より条件の良い他社に転職してしまう可能性も高まります。特にここ数年は在宅ワークが進んで、鹿児島にいながら首都圏の大きな会社で働くということもできるようになりました。優秀な社員の転職リスクに不安を感じないと言えば嘘になります。不安もあります。でもそのデメリットを踏まえてでも社員には、積極的に外に出ることを勧めます。会社としては優秀な社員が引き抜かれないよう、もっといい会社になるようにがんばる…と、これしかないです。

今月末のさくらじまハウス2022、都合のつく方はぜひ参加してみてください。