社長ブログ

馴染み方

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
JRに乗ると、パリッとしているけどちょっと着慣れない感じの残るスーツに身を包んだ、フレッシュな新人(っぽい人?)を多く見掛けるようになりました。あと出勤前に、もう習慣として立ち寄っているコンビニの大学生アルバイトも建設会社に就職してしまい、ちょっと寂しい気持ちもあります。就職、進学、進級、異動などなど、みんな新しい環境に早く馴染めればいいですね。

自分の新卒時代はもう30年も前になります。当時は全く気付きませんでしたが今振り返ると、多くの先輩・上司の人たちに気を使ってもらって、守られてきたなと思います。いい会社・職場でした。繰り返しになりますが、当時は全く気付いていませんでした。気を使う人付き合いが嫌いな性格だったので、先輩・上司はただ面倒だっただけです。当時は会社の寮で暮らしていましたが、上司自宅のバーベキューに呼んでもらったり、先輩の運転送迎で飲み会に行ったり、バイク買ったから後ろに乗せてやると言われて遠出をしたり、先輩がお膳立てをした旅行に連れて行ってもらったり。当時はめんどくさかった…。でもそんなネガティブでつまらなそうにしている新人、上司先輩だって一緒にいて楽しいのか疑問です。でも何度も飽きずに連れ出してくれました。今は時代も違い、価値観も違うかもしれませんが、振り返ればありがたい職場環境でした。

さて新しい環境や職場に早く馴染むことは、有意義な職場生活のためには重要な第一歩かと思います。「馴染む」もいろいろな定義があるかもしれませんが、周りの人たちと気軽に話せるようになることも「馴染む」の一つでしょう。今さらですが、最近ここ数年の実体験で、この「馴染む」のコツをつかんだ…気がしています。ほんと今さらですが。先に結論を言うと、新しい環境に馴染むコツ/馴染み方は、「積極的に貢献すること」です。より具体的には「役を引き受けること」です。もちろん馴染み方は一つではないですし、人によってはそんなに身構えることなく自然に馴染める人もいると思いますが、私のように馴染むのが苦手な人には有効かなと。「役を引き受ける」という馴染み方は、先に書いたように最近の実体験に基づきます。ここ数年で関係した、2つの業界団体、経営者団体、私的な趣味の集まりの、これら4つの実体験なので、かなり再現性があると思います。

「役を引き受ける」にもパターンがあります。一つは役を頼まれる、です。でも新しい環境での新人の立場の場合には、あまりないかもしれません。なのでもし声が掛かったら、迷わず引き受けるべきです。それは一見、面倒で時間が取られて損な役回りかもしれません。でもきっと誰かがしなければならない役目です。だとすれば、それはそのまま貢献であり、仲間の役に立つことになります。それだけでも仲間から一定の承認をもらえますし、何よりその役回りによってコミュニケーションが増えます。コミュニケーションが増えれば、お互いの理解も早まります。声が掛かった役目は、ぜひ引き受けるべきです。
もう一つは、なかなか役を頼まれない場合です。新人の場合、それが普通とも言えますが。その時は自ら手を上げます。なんでもいいです。掃除当番やホワイトボードを消す係、節電係、お茶出し係、電話応対係、着信FAX仕分け係、あと難易度は上がりますが議事録係とか、「私がしましょうか?」の一言です。手を上げるときは「私にできるだろうか?」という心配はつきものです。でもできる/できないは、先輩・上司が適切に判断してくれます。真剣にやってできなくても、そこは新人の特権で評価は下がらないです。先輩・上司は「じゃ、こうやったらできるよ」という、次のチャレンジのお膳立てをしてくれます。そうやって馴染むスピードが上がります。

そしてそうやって貢献することで、ギブアンドテイクです。きっと周りが積極的に助けてくれるようになりますし、頼られるようにもなります。頼られるということは、もうすっかり馴染んだということですよね。まあこんな風に書いていますが、自分の新卒の頃は全く気付かなかったので、大きな事は言えません。しかも最近気付いたことなので。でもだからこそ、ぜひぜひオススメです。