社長ブログ

2025年問題(その2)

こんにちは、シナプス代表の竹内です。
ある業界誌のコラムを頼まれまして、せっかく書いたので、この社長ブログにも載せました。前半・後半の2回に分けて転載しますが、その後半です。

(前半はこちら

どうでしょうか、2025年問題。検索で大部分を占めた団塊世代の後期高齢者突入もですが、たつき諒さんの予言、そして何より故・稲盛和夫さんの歴史認識など、2025年問題の存在を信じてしまうような根拠?が重なります。
あとシンプルに肌感覚としてはどうでしょう。2020年に世界中が危機を認識した新型コロナ。新型コロナで世界は激変すると言われていました。しかし今は元に戻って、一難去った感がないですか?個々人のレベルでは、廃業や解雇など本当に深刻なダメージはあったと思いますが、世界全体や日本全体のマクロでは、そんなに大きく変わった感じがしません。あれだけ不可逆的な激変が予想されていたのに!
そして新型コロナ対策で湯水の如く使われた国や地方自治体のお金。NHKは「コロナ予算77兆円」と言っていますが、いつ誰がどうやって穴埋めするのか。地方自治体の議員や首長数名に質問したことがありますが、誰も答えを教えてくれませんでした。さらに最近は、(必要とは思いますが)安全保障関連の予算も増加の一途です。世界に目を向ければウクライナの戦争に関連するロシア・欧米の疲弊、途上国と言われてきた国々の台頭、それらが複雑に入り組んだ世界の多極化と不安定化とか。そう考えると新型コロナで顕著になった世の中の激変は、実はこれからが本番で、その極みは2025年に迎えるのでは?と、つい考えてしまいます。

2025年…暗ーい近未来な感じがしますが、先に言ったように本当にワクワクも感じています。2025年は激変かもしれませんが、故・稲盛さんの40年周期説ではその年が「底」です。その「底」状態が何年続くかは分かりませんが、「底」をがんばり抜けば、あとは上がっていくのみです。明るいですよね!2025年に私は55歳ですが、これも幸運です。年齢的にまだ踏ん張りもききそうです。後半生に花を咲かせられるかもしれず、ラッキーです。
そしてもう一つ、2025年に迎える「激変」ってなんだろう…という点です。どんな変化なのか、私にはもちろん分かりません。ただ以前読んだ本で記憶に残っているフレーズで、「世界は「軍事的競争」「政治的競争」「経済的競争」の時代から「人道的競争」の時代へと移らねばならない」というのがあります。この本は予言ではなく「ねばならない」という希望で書かれていますが、なんかそうなる実感的なものがあります。だって「経済的競争」って、もう大変じゃないですか?日本の経済政策はここ数年、スタートアップ振興やジョブ型雇用など、競争力と生産性の高い欧米型、もっと言えばGAFAを追いかけているように見えます。確かにGAFAはすごいと思いますが、同時に「社員はすり減らされるだろうな」とも感じます。そんないびつな状態がずっと続けられるのか。人道的競争とは、どうすれば自分を含めてみんなが笑顔になれるか?の競争です。苛烈な経済的競争を強いられる時代から、人道的競争の時代に「激変」したら、素晴らしいですよね。そして実際鹿児島という田舎にいると、まだまだ数は少ないですが、経済的競争から自らの意志で敢えて外れて、鹿児島にIターンでやって来る優秀な人たちに会うことが増えてきました。彼らは少なからず経済的競争一辺倒に疑問を持って、それを変えるために鹿児島にやってきます。そうなると、そうです!人道的競争の時代はきっと、鹿児島などの田舎の時代なんです。
そう考えると2年後の2025年、本当にワクワクします。みなさん、鹿児島に期待してください!

以上、近い将来に対する不安と期待を書いてみました。念のためですが、受け売りの寄せ集めで根拠薄弱、あくまで竹内個人の主観ですので、その点はご容赦ください。