2025月5月12日
こんにちは、シナプス代表の竹内です。経営者の仕事のうちの大きな部分は「伝える」ことのような気がします。なので説得力とか熱意とか、そういうことが自然に表現できる人は、本当にすごいと思います。表現と言っても、もちろんそんな”うわべ”だけのものではないのでしょうけど。今回は非常に個人的な話題です。まあいつも個人的なことが多いですが、特に!という意味です。
私は滑舌の悪さに定評があります。話すスピードが早めなのもありますが、「なに?」と聞き直されることが、まあまああります。その滑舌について去年の夏ですが、驚くべき事実が判明しました。言語聴覚士の方にお世話になる機会があったのですが、その方が「あれ?舌を見せてもらえますか。あっ、短い!」と!「これは、軽い舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)かもですね!」と!舌小帯短縮症はリンク先の説明の通り、舌と下あごをつなぐ、カッパの手の水かきのようなもののことです。それが短いことを、舌小帯短縮症というようです。舌小帯が短いことで舌の動きが制約を受けて、滑舌とか、ひどい場合は摂食障害を招くようです。「どうすればいいんですか?」の私の切実な問いに言語聴覚士の方は、「子どもだったら、切っちゃったりするんですけどね。今さらねえ。」とのことで、まあ50年以上、短いと知らずに付き合ってきた舌小帯なので、このままにしておくことになりました。昔は気付かなかったんだなー。
滑舌の悪さの原因の一つが判明しても何も変わらないので、舌小帯短縮症判明の前からここ数年、毎朝トレーニングをしています。2020年頃に受けた「コミュニケーションセミナー」で、元アナウンサーの方にマンツーマンで指導を受けたのですが、アナウンサーの基本は大きく口を開けて、3割増のテンション・声で話すことだそうです。そして大きく口を開けると、話すスピードも遅めになり、聞く方からするとちょうどよいスピードになるとのこと。ということで毎朝、「あいうえお」の五十音を、口を大きく開けることを意識して発声しています。あと腹式呼吸と、口角を上げる筋肉を鍛えたりとか。さらに口のなかで舌をぐるぐる回す運動もしています。これは小顔効果もあるとかないとか。全部で5分程度のシンプルなトレーニングですが、効果のほどは…まあ、実感はあまりないです。ただ今では毎朝のルーティーンになっているので、続けています。
最近改めて「滑舌 トレーニング」で検索をしたところ、「【保存版】滑舌の練習方法5選!自宅でできる1日5分のトレーニングとは」というページを見つけました。ここには、滑舌が悪い原因5つが示されているのですが、意外にも舌小帯が短いなどの機能に関する部分ではなく、リラックスとか、呼吸が浅いなどの、その時のメンタルに依る部分が上げられていました。この指摘は、すごく心当たりがありました。
自分で「あー滑舌が悪いな」と特に思うときを思い返してみると、人前で話すときと、家族に話すときです。人前で話すときは、事前準備を十分やったと思うときは、そこまで滑舌は悪くないです。事前準備をしていないか、もしくは中途半端なときです。なので日頃の社内のミーティングは要注意です。社外のみなさんの前で話すときはしっかりめで準備をするのでまあ大丈夫ですが、社内の場合はレジュメを作るくらいで、話す準備は大してせずに臨みます。そこが落とし穴です。
そして意外かもしれませんが「家族に話すとき」も、滑舌が悪くなりがちです。それはリラックスし過ぎて、しっかり伝えようとする意志が弱いからでは?と自己分析しています。相手は家族なので、話すことを事前に整理せずに、脈絡なく適当に話し出します。なので妻や長女からも「なんて!?」と言われています…。
世の中に、同じく滑舌でお困りの方もいると思いますが、入念な事前準備と深呼吸でしょうか。面倒ですが、仕方がないですね。「家族に話すとき」の滑舌対策は、まだ、思いつきませんが。