2025月8月21日
こんにちは、シナプスの竹内です。
2025年8月7日の晩から8日朝にかけての大雨は、霧島市・姶良市を中心に大きな被害をもたらしました。7日の帰宅時にはJRが止まってしまい、同じ帰路の社員と同乗して社有車で帰りましたが、途中の豪雨に視界をさえぎられながらドキドキの運転でした。明け方になぐるような雨の叩く大きな音に起こされましたが、そして朝明るくなって、まさかここまで大きな被害だとは。
大雨の8月8日が金曜日で、翌日の土曜日には、SNSでも徐々に被害情報が共有され始めました。土日曜日の休日で、災害復旧ボランティアに参加した人も多かったようです。さて災害復旧ボランティアですが、その共助的な、直接的な効用とは別の視点で、ちょっと考えてみました。ボランティアに参加した人にどういう影響、メリットがあるかな?という視点です。
とりあえず生成AIのgeminiに聞いてみました。
●質問
災害復旧のボランティアに参加するメリットについて教えてください。
●geminiの回答(要旨)
1. 社会貢献と人とのつながり
・被災地への直接的な貢献
・「ありがとう」という言葉の重み
・多様な人々との出会いと連帯感
2. 個人の成長と学び
・問題解決能力と対応力の向上
・精神的な成長と自己肯定感の向上
・防災・減災への意識向上
3. 人生観や価値観への影響
・当たり前の日常への感謝
・視野が広がり、新しい価値観を得る
さすがAI。網羅的で、納得のできる回答。私は特に「問題解決能力と対応力の向上」という点に着目しました。この点のメリットが、とても仕事に活かせるなと。
まず災害復旧ボランティアに参加するとなると、事前の準備が大切です。ネット上にも情報はありますが、見聞きするのと、実際に現場に行って行動するのとは違います。特に重要なのが「自己完結」です。行った先であれがないこれがないなど、被災者やボランティアのコーディネーターに頼る訳にはいきません。逆に迷惑を掛けてしまいます。現場の状況などを想像して、道具・水・食料・服装などを揃える必要があります。これって普段の仕事の”段取り力”のスキルアップ、力試しにつながりそうです。
そして現場でのコミュニケーション力も、日常の仕事に通じるものがあります。他のボランティア・被災者・コーディネーターなどとのコミュニーション。みなさん無償と善意でやっているし、立場や境遇も異なる中で、高度なコミュニケーション力が求められます。仕事なら強制性のある指示なんかもまだアリですが、ボランティアの現場ではそれはできないし、言葉選びも慎重になります。これも普段の仕事に活きそうです。
最期に重要なのが、自分の役割を探し続ける力です。災害復旧の現場では、現地の情報や活動目的、また指揮系統や役割分担があいまいです。そんななかで指示待ち状態をしていたら、何も復旧が進みません。現場を自分なりに把握し、目的を定め共有し、そのなかで自分の果たせる役割を見つけて実行します。そして状況が変化したら、自分の役割もそれに応じて随時見直します。これも普段の仕事で重要なスキルです。
まだあるかもしれませんが、普段の仕事で重要と思われる、段取り力・コミュニーション力・役割を探し続ける力を培うシーンとして、災害復旧ボランティアへの参加はとても有用で、メリットが大きそうです。
今回の災害で長く不通となっていたJR日豊本線も、今日やっと通勤の区間は復旧しました。でも街全体の復旧はまだまだ長引きそうです。これを他人ごと化しないで、自分のためにも糧にしていきたいです。