2025月9月24日
こんにちは、シナプスの竹内です。
通勤途中にある鹿児島中央駅ミッテ10、そのサイネージ広告で知ったのですが「チェンソーマン」の映画があるらしいです。ウィキペディアによると、2019年から漫画連載が始まり、コミックの累計発行部数がなんと3000万部と!。超人気漫画です。
「チェンソーマン」は遅ればせながら2年ほど前だったか、アマゾンプライムビデオで知りました。血みどろアニメでちょっとアレでしたが、音楽もかっこよくておもしろかった。いわゆる「ダークヒーロー」というジャンルです。極貧の不遇な子ども時代を、チェンソーの悪魔・ポチ太だけを友だちとして過ごしたデンジが、真っ直ぐすぎて逆に世間の常識から”ネジ”の外れた過激な行動で、ダークヒーローとして敵をなぎ倒していきます。今個人的には怪獣8号と双璧です。
ふと「ヒーロー」について考えてみました。みんなそれぞれ、あこがれのヒーロー・ヒロインが心のなかにいるのではと思いますが、私のヒーローは小学生の頃に観たアニメ、松本零士の描く「ハーロック」です。ハーロックもアニメによって微妙に描かれ方が異なりますが、興行的には今一つだった映画「わが青春のアルカディア」のハーロックが一番好きです。「俺の旗の下で俺は自由に生きる」「誰のためでもない。俺の胸の中にあるものの為にだけ戦う!」「愚か者よ。その小さな世界で満足してせいぜい踊るがいい。俺たちの世界はこの全宇宙だ!」などの数々の名言。確かDVDやフィルムコミックを買った記憶があるけどどこにいったんだろう…。
そしてヒーローをもう一人。高校生時代に先輩だったか先生だったか、誰かから教えてもらった、そのヒーローの名前もちゃんと覚えていないヒーロー…。そのヒーローとは、平安時代末期の平清盛の時代に生きた”源(みなもと)のなんとか”という人です。”源のなんとか”だと書き難いので、以降は源〇〇としておきます。
その源〇〇は、源氏にも関わらず、時の権力者・平清盛に従った人です。源氏の棟梁たる源頼朝は流罪の憂き目に会っているなかで、源氏からは「源〇〇は裏切り者だ!」「武士の風上にも置けない!」などと罵られ、平氏からは従順な犬のように都合よく使われていました。しかし源〇〇の心のなかには「いつの日か必ず源氏を再興する。その勝負の時までじっと力を蓄えるのだ。今に見ておけ!」という反骨の気概が常に燃え立っていました。でもその熱い心は誰に打ち明けるでもなく、ただただその時が来るのを待って隠していました。そしてその時がきました、頼朝の挙兵です。源〇〇はそれまで様々な恥辱・誤解に耐え忍んで蓄えてきた武力・財力の一切をなげうって頼朝を支え、源氏の時代を切り拓く影の原動力となりました。しかし源〇〇自身はというと、ずっと裏方にまわり誰から称賛されることもなく、その生涯を閉じました。ただ源氏再興という自分自身の悲願は達成し、その大きな満足感とともに…。かっこいい!
この源〇〇ですが、時折思い出して検索しても「このひとだ!」という人物は見つかりません。生成AIによると、一番近いのは源頼政。でも平清盛に重用されて、当時の武士としては格別の位を授かったりしています。しかし結局平清盛に反旗を翻して自害に追い込まれる。そして頼朝と同じ源氏だけど、先祖をたどるとそこまで近くもない。どっちかというと私利私欲?
ということで、教えてくれた先輩・先生の間違いか、それか私の記憶違いか、そもそも実在しないか。でも、もういいんです。どっちみち平安時代の真実なんて分からないんですから。
私のヒーローは引き続き、ハーロックと源のなんとかです。
あともう一つお知らせですが、株式会社シナプスの体制見直しもあって、ここの社長ブログは9月末でいったん休止します。約6年続けて来ましたが、反響というと、「読みました!素晴らしいです。自費で出版しませんか?」という飛び込み営業的な電話がたびたびありました…。また機会があれば再開します。ではまた!