2026年7月17日
こんにちは、サービス開発課の今門です。
ちょうど1年前、このスタッフブログで「人間中心設計のセミナー開催について」という記事を書きました。その中で、鹿児島での開催に手応えを感じたこと、これからも鹿児島で続けていきたいことを記載しました。
あれから1年。期待どおりにセミナーを継続開催することができましたので、今回はそのご報告です。
HCD/HCD-Netとは?
はじめての方のために、HCD/HCD-Netについてあらためて簡単に説明します。
HCD(人間中心設計)とは、「使う人」を中心に考えるデザインの手法です。製品やサービスをつくるときに、「どんな人が、どんな時に、どのように使うのか」を徹底的に検討し、使う人にとって使いやすいものを目指していく、という考え方です。
HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、そのHCDの普及と啓発、そしてHCDスペシャリスト/専門家の育成を目的とする特定非営利活動法人です。シナプスは、このHCD-Netが主催するセミナーの鹿児島開催をお手伝いしています。
より詳しい説明は前回の記事にも書いていますので、あわせてご覧ください。
今年度第1回目のセミナーを開催しました
7/11(土)、今年度第1回目となるセミナーを開催しました。
テーマは、「ヒューリスティック評価」 と 「ユーザビリティテスト」です。座学だけでなく、実際に手を動かしながら学べるワークショップも企画しました。
ヒューリスティック評価とは?
ヒューリスティック評価は、専門家が「経験則(ヒューリスティック)」にもとづいて、WebサイトやアプリケーションのUI(ユーザーインターフェース)に使いにくい点がないかをチェックしていく評価手法です。
「ボタンの意味がわかりにくくないか」「今どこにいるのかがわかるか」「操作を間違えたときに戻れるか」といった観点で、実際のユーザーに使ってもらう前に、比較的手早く問題点を洗い出せるのが特長です。
ユーザビリティテストとは?
一方のユーザビリティテストは、実際にユーザーの方に製品やサービスを操作してもらい、その様子を観察することで課題を見つける手法です。
作り手が「こう使うだろう」と想定していても、実際に使う人はまったく違う行動をとることがよくあります。そうした「作り手の思い込み」と「使い手の現実」とのギャップを、生の行動から発見できるのがユーザビリティテストの大きな魅力です。
当日の様子
ありがたいことに、鹿児島県内だけでなく県外からも多数の方に来鹿いただき、総勢18名の参加者となりました。
セミナーは13:00〜18:00という長丁場でしたが、ワークに夢中になっているうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。
参加者のみなさんにお話をうかがうと、「ヒューリスティック評価やユーザビリティテストは今回がはじめての経験」という方が多くいらっしゃいました。そして、「実際の仕事にぜひ導入してみたくなった」といったうれしい声を数多くいただくことができました。
セミナー後の懇親会も大いに盛り上がりました。HCDのこと、普段のお仕事のことなど、あちこちで熱心な意見交換が行われていて、その光景を眺めながら、こうして同じ関心を持つ人が鹿児島で集まり語り合える「場」の必要性を、あらためてひしひしと感じた次第です。
おわりに 〜使いやすさが、これからの差別化になる〜
アプリケーションやWebサイトが、AIを使って誰でも簡単につくれる時代になりました。とても便利な一方で、つくられるものがどこか画一的になりがち、という側面もあると感じています。
そんな時代だからこそ、「使いやすさ」こそが差別化の大きなひとつになっていくのではないでしょうか。使う人のことを本気で考え抜くHCDの考え方や、今回学んだヒューリスティック評価・ユーザビリティテストといった手法は、これからますます価値を増していくと考えています。
シナプスでは、これからも鹿児島でHCDセミナーを継続的に開催し、地域のみなさんと一緒に「使いやすさ」を追求できる場をつくっていきたいと思います。ご興味を持たれた方は、ぜひ次回のセミナーに参加していただければ。

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